栄養支援

低栄養の子どもたちへの支援

 

未来を担う子どもたちのために・・・

 
東ティモールといえば、食べ物が乏しく貧しい国というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、現実は首都ディリの市場では、野菜・果物から無漂泊の手作り豆腐に至るまで食材が山積みで売られています。

ではなぜ、低栄養の子供たちが多いのか?
一言で言うならば、「食に対する知識が乏しい」ことに尽きます。

調理の方法も「焼く」「蒸す」と単調になりがちで、レパートリーも少ないのです。そして、何より「食事=物を食べること」であり、栄養バランスという概念がありません。ですから1回の食事が、ご飯に少量の葉物を炒めたものというのが一般的で、タンパク質や野菜の摂取が不足しがちです。
「アイマナス」といった唐辛子と塩、にんにく、レモンを和えたものがあるのですが、ご飯にこの「アイマナス」だけということもあります。
 
こういったバランスの悪い食事こそが子供たちの栄養不良の原因となっています。
特に貧困層の母親は、食材・栄養に対する知識が乏しい上に、食材を購入する現金すらない

━━━ これが、東ティモールの将来を担う子供たちの厳しい現実なのです。

そこで、建築後未使用であった小学校をリフォームし、

「聖らふぁえらこどもの家」

として活動の拠点を整えました。

修繕前

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修繕後 こんなに綺麗になりました!!

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2019年7月からは、東ティモール保健省の人々・現地の学生の協力を得て、子供たちへの食糧支援・栄養指導を1週間コースとして、母子の受け入れを始めました。
 
コース終了時には『修了証』を受け取り笑顔で帰路につかれております。
さらに、2021年2月〜新たな試みとして、「栄養と視力の関係」について取り組んでいます。3歳児を対象に、栄養プログラムを受けとる前と後で継続的に視力測定を行うことで、栄養が視力に与える影響を数値化することを試みています。

栄養事業を支える現地スタッフ

 

 

 

 

栄養プログラム

 

低栄養児の栄養状態を改善するために、1週間の栄養プログラムを実施。母親へ実践をまじえた栄養教育を行っています
 


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コロナ禍の活動

 

コロナウィルスの影響で、栄養プログラムが実施できない期間は、過去のプログラム参加者宅を個別訪問し、緊急食糧支援とともに、子供たちの状況をチェック
 


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栄養と視力の関係

 

栄養プログラムを受ける前と後の子どもたちの視力経過を追うことで、栄養が視力に与える影響を数値化することを試みています
 


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